当講座の目的
プロとして社会貢献を考えておられる心理カウンセラー有資格者に、独立開業の実際をご指導・ご支援する講座です。心理カウンセラー有資格者は、2009年現在、「臨床心理士」だけでも2万人近くに達していますが、大半の方はそれを職業とするに至っていません。(ちなみにこの数は心療内科医・精神科医総数を上回るものです。)わずかな方が病院・学校・企業に職(大体の場合、契約勤務)を得ているに過ぎず、開業する人は大都市で数えられる程度というのが実情です。「臨床心理士」ですらそうであれば、後は推して知るべしということになりますが、将来への不透明感が強まり、社会に不安が蔓延していることを思うとき、資格がほとんど生かされていない現状は、実にもったいない事だと言わねばなりません。有資格者の活躍する場が増えるなら、自殺者数は大幅に減少することになるからです。
日本でプロの心理カウンセラーが増えない理由
その必要が叫ばれて久しいにも拘わらず、なぜ、日本における心理カウンセラー有資格者の就職域は依然として狭く、開業率は恐ろしく低いのでしょうか? 地方に行くと全く無い所が沢山ある有様です。
その普及を遅らせている問題は大きく三つあります。簡単ですが示してみましょう。
[問題1]心理カウンセラーは「資格職」として確立できるという誤解
心理カウンセラーは、本質的には才能職であり、パーソナリティーにおいてその適性が問われる職業です。つまり、資格を必ずしも必要としない職業ということです。確かに資格によって、心理カウンセラーの社会的地位と安定した収入が確保できることは理想でしょう。が、しかし、心理カウンセリングの基礎である臨床心理学は、どこまでも文学・哲学・宗教・芸術などの仲間(人文科学)であって自然科学の類に属しません。ゆえに心理カウンセラーは、小説家・画家・デザイナー・料理研究家・歌手・タレント・占い師・祈祷師などのように才能とパーソナリティーが大きく比重を占める業種のひとつとならざるを得ず、医師・学校教師・タクシードライバー・建築士・理美容師・弁護士・柔道整復師などのように、専門知識や専門技術の習得を客観的に証明するもの(資格証書)において確立される職業とはなり難いのです。現行の臨床心理士養成システムの問題は、職業としての確立を急ぐあまり、資格偏重主義に落ち込んでいるところにあると言えます。せっかく資格を得たとしても、到底プロとしてやっていけるだけのものを自分に感じることが出来ない方が多いのは、養成の初めにパーソナリティーの適性を問われず、その過程において才能を磨かれるカリキュラムを経ていないからなのです。
[問題2]高額に映るカウンセリング料金
「ご相談は無料!」「お見積りはただ!」
というキャッチコピーをよく見かける通り、日本人にとって相談レベルの段階でお金を取る・支払うなどという感覚は今もって根付いてはいません。我が国における有料の相談業務が、需要が低く、ビジネスとして成立しにくいのはもっともなことなのです。契約社会の到来を見込んで、司法試験合格者を増やした途端、供給過多に陥り、合格者の就職先が、確保できない事態を招いたのはその現れでもありましょう。 “法律相談”であるとしてもその一端を垣間見せるほどですから、“心理相談”においてはいよいよ甚だしいものとなると言わねばなりません。ずばり、日本人の目に有料心理カウンセリングは高額に映るのです。その高額感が心理カウンセリングを受ける意欲を日本人から削いでしまうのです。高額感が薄らぐためには、保険が容易に受けられる仕組みを創るか、又は、相談事にお金を使うことがステータスになる文化が醸成される必要があるのですが、いずれにせよ日本においてその日が来るのは半永久的に無理と言わねばなりません。よって日本における心理カウンセリング料金は、低く設定する必要があります。それは日本人の価値観を尊重することであり、そこを起点とするとき日本における心理カウンセリングは、実績を積み上げ、社会貢献の道を踏み出すと言えるのです。
[問題3]非指示的カウンセリングの問題
現行の主流である非指示的カウンセリング(クライアント中心主義療法のひとつのスタイル)は、人間的成長を目的とするものです。その前提としてクライアントは主体性・自立性を保持していることを求められます。それは問題を克服する力が、クライアント自身の中にあることが期待されているわけです。
が、しかし辛抱・我慢を美徳とし、精神力・根性を頼りとして来た日本人の場合、主体性・自立性が残されている間は自分の力で何とかしようとします。カウンセリングを受けようなどとは思いません。日本人がカウンセリングを受けるのは主体性・自立性を著しく損なったときであり、クライアントは為す術を失いすっかり疲れ果てているのです。実際、クライアントの多くは心療内科・精神科に通っている人たちでもあります。よって非指示的カウンセリングでクライアントのニーズに応えようとすれば大きな齟齬を生じさせてしまいます。
日本における心理カウンセラーは、傍にいて見守る(受容と共感)だけの非指示的カウンセリングではなく、クライアントが自分の足で立てないなら、肩を貸し、いざとなればクライアントを背負うほどの意味となる指示的カウンセリングを考える必要があります。そこで初めてクライアントはカウンセリングの中心となり、心理カウンセラーはクライアントの奉仕者と成り得るのです。本気で心理カウンセリングの有効性を日本社会に訴えるとすれば、キリスト教圏の人を対象に構築された心理カウンセリングの理論と技法を脱却し、日本人には日本人に相応しい日本人ならではのクライアント中心の心理カウンセリングを構築する必要があります。ちなみに、日本人は指示的カウンセリングであるとしても、心理カウンセラーに依存したりなどしません。日本人の心理構造はそんな単純なものではありません。依存を恐れるのは誰よりクライアント自身なのです。
本格的な心理カウンセラーの必要
当講座が真に提供するのは、プロの心理カウンセラーとしてやっていくだけの自信と開業する勇気です。そのために先ずパーソナリティーの適性を問い、その才能に磨きをかけ、資格を生きたものにします。心理カウンセラーとクライアントの関係は、医師(心療内科医・精神科医)と患者以上に相性の良し悪しが重要な意味を持ちます。クライアントが、できるだけ早い段階で相性の合った善きカウンセラーを探し出せるようにするためにも、多くの心理カウンセラーが存在する必要があります。開業心理カウンセラー、苦労が多いのは事実ですが、喜びはそれを上回るのもまた事実です。どうぞあなたを必要とするクライアントのために奮ってご応募ください。基本的にマンツーマン授業になります。直ちに開業しないとしても、当講座で知り得たことは受講者の人生にとって第一級の情報で有り続けるでしょう。
※ご不明な点はメールか電話にてお尋ね下さい。

独立開業支援講座 募集要項
| 開講場所 | 三鷹カウンセリングオフィス内 |
|---|---|
| 講座日 | マンツーマン授業。 基本的に週1回のペースになります。曜日と時間は相談の上でお決め致します。 |
| 回 数 | 全7回 (1回90分) |
| 費 用 | 36,000円(税込37,800円です。講座開始前に全納となります) |
| 講座概要 |
講座終了日から6カ月間、ブラッシュアップ・カウンセリングをご希望の方には 開業した方には、開業日から1年間、フォローアップ・カウンセリングを、 |
| 応募資格要件 |
*年齢の上限と学歴の有無は問いません。しかし、人生経験はどうしても必要です。若過ぎることは開業には不利です。よって応募年齢を40歳以上とさせていただいた次第ですが、それを百も承知の上であれば40歳以下(ただし35歳以上)の方でもご応募いただいてもかまいません。 |
| 応募方法 |
上記3点を同封の上、下記にご郵送ください。ご応募は秘密とし厳守致します。 |
| 受講定員 | 1名(マンツーマン) |
| 考査方法 | 1次 応募書類にて選考 (考査料は発生しません) 2次 面接(50分) 面接考査料として3,000円(税込3,150円)を申し受けます。 面接内容は、実質的には教育分析になります。 郵送にて一次選考の結果をご通知致します。それと共に提出書類をご返却致しますが、手続きに2週間ほどの時間を見てください。 |
| 応募受付期間 | 随時 |
※独立開業支援講座は内容(回数、料金等)を改訂いたしました(2010.3.28)



